Ubuntu11.10 TeXworksの導入
今更ながらインストールしました。
TeXworksはLatexのエディタで、ボタン一つでPDFに変換してくれます。
- 作者: 奥村晴彦
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: 大型本
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とりあえず入れるだけ入れて、今後改善していきます。
準備
TeXworksを入れる前に、必要なものをインストールします。
本来はUTF-8に対応しているTeXLive2011を入れたかったのですが、インストールをしようとしてもサーバーの接続が切断されてしまうので、普通のTeXLiveを入れました。
$ sudo apt-get install texlive-latex-extra
$ sudo apt-get install latexmk dvipng
$ sudo apt-get install xpdf gs-cjk-resource
$ sudo apt-get install vfdata-morisawa5 dvi2ps-fontdesc-morisawa5
$ sudo apt-get install cmap-adobe-japan1 cmap-adobe-japan2 cmap-adobe-cns1 cmap-adobe-gb1
$ sudo jisftconfig add
それぞれの詳細についてはJapaneseLocalizedDerivative/LaTeXForJapanese - Ubuntu Japanese Wikiなど参照してください。
これでも、あとはpdfglyphlist.txtとglyphlist.txtが足りないので、ネットからダウンロードしてきます。
$ wget http://www.ring.gr.jp/pub/text/TeX/ptex-win32/current/dvipdfm-w32.tar.xz
$ tar Jxvf dvipdfm-w32.tar.xz
$ cd ./share/texmf/fonts/map/agl/
$ sudo cp -v pdfglyphlist.txt glyphlist.txt /etc/texmf/dvipdfmx
TeXworksのインストール
Ubuntuソフトウェアセンターで「TeXworks」と検索してインストールするか、apt-getを使います。
$ sudo apt-get install texworks
これで一応できましたが、実は日本語でTeXを作る場合にはplatexの設定が必要です。
ホームフォルダーに「pdfplatex.sh」を作り、その中に次のように記述します。
#!/bin/sh platex $1 dvipdfmx $1
そしてモード設定をしておきます。
$ chmod u+x pdfplatex.sh
この設定が終わったらTeXworksを起動して、
編集->設定->エディタ->エンコーディング
でEUC-JPを選択します。
さらに
タイプセット->タイプセットの方法
で、+ボタンをクリックし、次のように設定します。
名前: pdfplatex
プログラム: /home/ユーザー名/pdfplatex.sh
引数: $basename
デフォルトを今設定したpdfplatexにしておくとよいでしょう。
引数については、詳しくはTeXworks · GitHubを参考にしてください。
以上で設定が完了です。
使い方は、ホーム画面の左上にある中に三角が描かれた丸い緑のボタンを押せばPDFに変換されます。
Ctrl+tでもPDFに変換できます。
TeXworksについて、以下のページが参考になります。
TeXworks - TeX Wiki
スペルチェック
スペルチェック辞書ファイルを追加すれば、スペルチェックが行えます。
間違った綴りを書くと、下に赤線を引いてくれる便利な機能です。
スペルチェック辞書は標準で搭載していないので、OpenOfficeかThunderbirdのものを流用します(とmanualに書いてあります)。
今回はThunderbirdのものを流用しましょう。
Thunderbirdはインストールされているとします。
次のページから必要な言語のものをダウンロードします。
科学論文用の英語であれば、English(US)です。
スペルチェック辞書と言語パック :: Thunderbird向けアドオン
ダウンロードができたら、Thunderbirdを開いて
ツール->アドオン
でアドオンの画面を開き、右上の「アドオンを検索」の左側にあるスパナとドライバーが交わってX字になっているアイコンをクリックし、「ファイルからアドオンをインストール」を選びます。
そしてさきほどダウンロードしたファイルを選択すれば、インストールが自動的に行われます。
インストールが終わったらホームフォルダーを開いてCtrl+hで隠しファイルを表示します。
English(US)をインストールした場合ですと
~/.thunderbird/hogehoge.default/extensions/en-US@dictionaries.addons.mozilla.org/dictionaries/
の中にen-US.affとen-US.dicという二つのファイルがあるのでこれをコピーします。
(hogehogeの部分は人によって違います)
次に、ウインドウの左側にある「ファイルシステム」をクリックして
/usr/share/myspell/dicts/
をルート権限で開いてください。
ルート権限でディレクトリを開くには「OpenAsRoot」などを使います。
http://ubuntuapps.blog67.fc2.com/blog-entry-241.html
このディレクトリにさきほどの2つのファイルをコピーすれば完了です。
TeXworksをすでに開いている場合は再起動して
編集->スペルチェック->en-US
にチェックを入れたらスペルチェックがオンになります。
※追記(20012/08/22)
usr/share に myspell のフォルダがない場合は
$ sudo apt-get install myspell-en-us
でスペルチェッカを取得できます。
上で述べたThunderbirdとか不要です。